【過去問解説】プロジェクトマネージャ 令和5年度【午後1問1】
- 1. 問1
- 1.1. 設問1 [X プロジェクトの立ち上げの状況]について答えよ。
- 1.1.1. (1)本文中の下線1について,F氏がアジャイル型開発アプローチを採用することを提案した理由は何か。30字以内で答えよ。
- 1.1.2. (2)本文中の下線2について,F氏が自律的なマネジメントに移行する際に確認しようとした, 改善されたチームの状態とはどのような状態のことか。 35字以内で答えよ。
- 1.1.3. (3)本文中の下線3について,F氏が指示型リーダーシップの発揮をできるだけ控えることにしたのは、メンバーがどのような状況であるからか。 30字以内で答えよ。
- 1.1.4. (4)本文中の下線4について,各メンバーがセルフリーダーシップを発揮できるようにしようとF氏が考えた理由は何か。 25字以内で答えよ。
- 1.2. 設問2 [目標の設定と達成に向けた課題と対策]について答えよ。
- 1.2.1. (1) 本文中の下線5について,F氏が, X プロジェクトの目標の設定に当たって,メンバーで議論を重ね, メンバーが理解し納得した上で設定しようと考えた狙いは何か。 35 字以内で答えよ。
- 1.2.2. (2)本文中の下線6について, F氏が,X プロジェクトの進め方を出資元各社に納得してもらい, それを X 社社長から各メンバーにも伝えてもらうことによって整備することにしたプロジェクトの環境とはどのような環境か。35 字以内で答えよ。
- 1.2.3. 設問3 [Xプロジェクトの行動の基本原則]について, F氏が本文中の下線7をXプロジェクトの行動の基本原則とした狙いは何か。 30字以内で答えよ。
問1
設問1 [X プロジェクトの立ち上げの状況]について答えよ。
(1)本文中の下線1について,F氏がアジャイル型開発アプローチを採用することを提案した理由は何か。30字以内で答えよ。
解答
開発の成果を確認しながら計画を修正する意向であるため
解説
試行錯誤をしながら新たな価値を創造するようなプロジェクトでは、アジャイル型アプローチが合うと言われています。
(2)本文中の下線2について,F氏が自律的なマネジメントに移行する際に確認しようとした, 改善されたチームの状態とはどのような状態のことか。 35字以内で答えよ。
解答
自身の考えや気持ちを安心して主張できる状況
解説
いま話題の心理的安全性に関する設問ですね。
(3)本文中の下線3について,F氏が指示型リーダーシップの発揮をできるだけ控えることにしたのは、メンバーがどのような状況であるからか。 30字以内で答えよ。
解答
各自の経験に基づいた自分なりの意見を持っているため
解説
自律的なマネジメントに移行することを目指しているため
(4)本文中の下線4について,各メンバーがセルフリーダーシップを発揮できるようにしようとF氏が考えた理由は何か。 25字以内で答えよ。
解答
自発的にチャレンジすることが重要であるため
解説
下線4の直前で説明されている内容がヒントになります。
『Xプロジェクトでメンバー全員に理解して欲しい重要なことを踏まえて』と記載があります。このメンバー全員にとって重要なことが何かという問題です。
これは[Xプロジェクトの立ち上げ状況]に記載があります。
設問2 [目標の設定と達成に向けた課題と対策]について答えよ。
(1) 本文中の下線5について,F氏が, X プロジェクトの目標の設定に当たって,メンバーで議論を重ね, メンバーが理解し納得した上で設定しようと考えた狙いは何か。 35 字以内で答えよ。
解答
それぞれの異なる思いを共有しメンバー全員が前向きに目標を設定する狙い
解説
まずXプロジェクトの目的に関するメンバーの認識についての記述を確認します。
「思いが共有されていない」と記載されているので、共有することが必要だとわかります。
しかし、これだけでは不十分ですね。問題文の『メンバーが理解し納得した上で』という点がポイントです。
なぜメンバーが理解し納得した上で設定しなければならないのでしょう。
それは自発的にチャレンジすることが重要であると考えているからです。
これらも踏まえて、問題文にある表現も使いつつ解答を仕上げます。
(2)本文中の下線6について, F氏が,X プロジェクトの進め方を出資元各社に納得してもらい, それを X 社社長から各メンバーにも伝えてもらうことによって整備することにしたプロジェクトの環境とはどのような環境か。35 字以内で答えよ。
解答
出資元各社の期待を気にすることなくメンバーのチャレンジできる環境
解説
「プロジェクト環境」について記載されているのは、出資元各社からの期待に関する記述部分のみです。
ここから解答を作成します。
・メンバーは出資元各社の期待も意識して活動する必要があると感じている。 これがメンバーのチャレンジへの制約となりそうなので, プロジェクトの環境に配慮が必要である。
設問3 [Xプロジェクトの行動の基本原則]について, F氏が本文中の下線7をXプロジェクトの行動の基本原則とした狙いは何か。 30字以内で答えよ。
解答
知見や体験を共有し、チームによる価値の共創力を高める狙い
解説
プロジェクトの狙いに関する記述まで遡って確認します。
[Xプロジェクトの立ち上げの状況]中盤辺りに記載があります。
チャレンジの過程で新たなスキルを獲得して専門性を高め、 そこで得られたものも含めて, それぞれの知見や体験をメンバー全員で共有して, チームによる価値の共創力を高めることを目指そうと考えた。