【2022年最新版】応用情報技術者試験 概要
情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
そのなかでも、ITエンジニアの登竜門であり多くの駆け出しエンジニアの前に立ちはだかるのが応用情報技術者試験です。
レベルとしては、基本情報技術者試験の上位試験に位置付けられております。
何度も受験されている方も多く過去問対策などをしないと合格は難しい試験になっています。
応用情報技術者がどのような試験なのかや合格率・難易度について解説していきます。
応用情報技術者試験とは
IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験であり、ITに関する幅広い技術に関して問われる試験です。
情報処理技術者試験のレベル3に該当しており、レベル2である基本情報技術者試験の上位に位置付けられます。
出題範囲
高度試験ほど深い内容は問われないですが、それでも幅広い分野での出題になっている点が試験の難しさに繋がっています。
分野の広さは基本情報技術者と変わりませんが出題されるレベルが一段上がっています。
- 基礎理論
- アルゴリズムとプログラミング
- コンピュータ構成要素
- システム構成要素
- ソフトウェア
- ハードウェア
- ヒューマンインターフェース
- マルチメディア
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
- システム開発技術
- ソフトウェア開発管理技術
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
- システム戦略
- システム企画
- 経営戦略マネジメント
- 技術戦略マネジメント
- ビジネスインダストリ
- 企画活動
- 法務
多いですね。。
試験開催時期
試験は毎年春期と秋期の2回開催されており、試験日も毎年決まっております。
春期:4月3週の日曜日
秋期:10月3週の日曜日
受験手数料は2021年秋期から価格改定7,500円となっています。
受験申し込みは試験日の約3か月前~2か月前になっています。試験を受ける方は忘れずに受験申込をしましょう。
応用情報技術者試験 対象者像
高度 IT 人材となるために必要な応用的知識・技能をもち,高度 IT 人材としての方向性を確立した者
高度IT人材として「応用的な知識・技能」が求められる試験ですので、幅広い出題範囲と深い知識が問われる内容となっています。
合格率はどれくらい?
応用情報技術者の合格率は毎年24%前後です。高くも低くもない数字ですが、しっかりと対策をすれば十分合格点に達することができます。
受験者は毎年5万人を超えており情報処理技術者試験のなかでも2番目に多い数字です。(1位は基本情報技術者試験)
応用情報技術者試験は『午前』『午後』の試験区分があり、両方とも60点以上で合格です。午前試験で60点以下になると、午後試験は採点すらされません。
ちなみに応用情報技術者試験に午前試験免除はありません。
区分 | 試験形式 | 問題数 |
---|---|---|
午前 | 選択式 | 80問 |
午後 | 記述式 | 11問(うち5問を選択) |
気になる難易度
令和4年春期の各試験区分の突破実績を見ると、それぞれ50%程度となっており最終的な合格率は24%程度に落ち着いているようです。
午前試験
選択式で出題は80問です。
6割で合格なので48問以上正解していれば合格になります。ただ、採点結果は小数点以下になっているため全ても問題で同じ配点ではないようです。
午後試験
記述式の試験になっており、大問11問から5問を選択して解答します。
配点は公表されておりませんが、午後試験も6割以上正解で合格になります。選択式ですので自分の得意分野や解きやすそうな問題を見極めて選択する必要があります。
午後試験単体での合格率は50%程度となっていますが、午前試験不合格の方は採点されていないため実質的には受験者の25%程度が合格者となります。
まとめ
ITエンジニアを志したらまずは応用情報技術者試験に挑んでみる方も多いと思います。
試験に合格すると少なからず就職や転職に有利になりますが、何より自分の自身に繋がりますね。この資格をステップにさらに上位の高度試験にチャレンジするのもいいと思います。