【解答・解説】ITストラテジスト 令和5年度【午後1問2】

2023年4月16日実施のITストラテジスト解答速報

解答まとめ

設問1強み:農水産業資源や自然観光資源を活かしたサービスを提供する
弱み:各分野間で協調して課題に取り組めていない
設問2
(1)・共通機能や標準データ基盤の内部仕様を意識せずに利用できる
・各分野間のデータ連携が可能となる
(2)利用者の同意情報に基づいて利用者のニーズに合致したレコメンドを行うため
設問3
(1)移住経験者との農林水産業についての意見交換
(2)生産者の実需者のマッチング率
(3)レコメンドに対する予約の割合
(4)各アプリの利用者数

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問2 スマートシティ構想

設問1 [スマートシティ構想]について, E社がD市のスマートシティ構想を進める上で,生かそうとしたD市の強み, 補強しようとしたD市の弱みは何か。それぞれ30字以内で答えよ。

解答

強み農水産業資源や自然観光資源を活かしたサービスを提供する
弱み各分野間で協調して課題に取り組めていない

解説

[スマートシティ構想]の文章をまとめる

設問2 [PoC 協議会の提言]について答えよ。

(1)スマートシティプラットフォームを整備する狙いは何か。二つ挙げ,それぞれ25字以内で答えよ。

解答

  • 共通機能や標準データ基盤の内部仕様を意識せずに利用できる
  • 各分野間のデータ連携が可能となる

解説

『スマートシティプラットフォームを整備する狙い』を別の観点で言葉を置き換えると、なぜこのプラットフォームが必要なのかという問いと考えれれるかと思います。個別のシステムとするのではなく、APIゲートウェイを置いて共通機能層などを分けたのか。

このシステム構成のメリットが解答になるかと思います。

(2)共通機能層にオプトイン管理機能を実装し利用者情報を取得, 利用するのはどのような目的か。35字以内で答えよ。

解答

利用者の同意情報に基づいて利用者のニーズに合致したレコメンドを行うため

解説

[スマートシティ構想]のなかで利用者へのサービス提供提案が触れられています。ただ、提案するにしても必ず利用者の同意(オプトイン)が必要になります。

利用者の同意の中身には触れられていませんが、一般的には「利用履歴情報の開示」「個人情報の開示」「位置情報の提供」など様々な同意の種類があるはずで、この同意状態によって利用できるデータの範囲が異なります。

利用者の同意のないデータを勝手に使わないように、共通機能層にオプトイン管理機能が必要です。

設問3 [PoCの実施]について答えよ。

(1)コミュニティアプリのレコメンドアプリ用のスレッドにおいて, 滞在目的の利用者に対してどのような意見交換を促進するとD市の人口増加に寄与する可能性があるか。25字以内で答えよ。

解答

移住経験者との農林水産業についての意見交換

解説

滞在目的の利用者へのレコメンドなので、観光部に関する記述のなかから「人口増加」に関する記述を探します。

[D市の現状](2)観光部の課題のなかで、下記記述があります。

ITストラテジスト令和5年午後1問2設問3の解説

移住経験者との意見交換ができれば、移住に繋がる可能性もあるようですのでこれを実現しましょう。

(2)PoCの実効性を評価する指標のうち, 地産地消コーディネートアプリに関する指標を15字以内で答えよ。

解答

生産者の実需者のマッチング率

解説

「購入」に関することまで含めた方がよさそうでしたが、文字数の関係でこの内容でよさそう。

(3)PoCの実効性を評価する指標のうち, レコメンドアプリに関する指標を15字以内で答えよ。

解答

レコメンドに対する予約の割合

解説

レコメンドが効果的であったかどうかを測る資料が必要です。レコメンドアプリの目的はユーザに予約してもらう事ですので、レコメンドに対する予約の割合を評価資料にするのが正しいです。

(4)PoCの実効性を評価する指標のうち, スマートシティ構想に関する指標を10字以内で答えよ。

解答

各アプリの利用者数

解説

なにを達成したら「スマートシティ構想」が成功なのか。そんな指標ありましたっけ、

「スマートシティ構想としての評価指標」と「PoCとしての評価指標」は分けて考える必要があります。なぜなら、「スマートシティ構想としての評価指標」は人口増ですが、PoCの期間で人口増はまず無いですよね。

設問の(2)(3)で挙げた指標は母数をあまり意識していません。なので、利用者が極端に少なくてもそのうちの多くがマッチングや予約をしていれば指標として高い数値がでます。それではスマートシティとは言えないですね。

なので、各アプリの利用者割合という指標も必要であると考えました。

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【解答・解説】ITストラテジスト 令和5年度【午後1問2】” に対して3件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    ありがとうございます。
    受験者ですが、設問に対して問題文の該当箇所を探し出すのが悩ましい問題、問題文からの抽出ではなく自ら解答を導出する問題があり、問題設定の理解のしやすさの割に難易度が高かったのではと思いました。

    設問2(2)
    「利用者ごとのニーズに合致したサービスを提供・レコメンドするため」
    と考えてましたが、いかがでしょうか…設問趣旨が「共通機能層でオプトイン管理機能を使う目的」なのか「利用者情報を取得、利用する目的」なのかで正誤が分かれそうです。両方かもしれません。

    1. syun03 より:

      両方かなと思います。オプトイン管理機能についてわざわざ問題文に示しておりますので、利用者の同意についても触れる必要があると考えております。
      上記踏まえて解答を少し追加いたしました。こんな感じかなと。
      『利用者の同意情報に基づいて利用者のニーズに合致したレコメンドを行うため』
      ちょうど35文字です。

  2. 匿名 より:

    模範解答に違いないだろうと、納得しました。ありがとうございました。

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